佐藤りえ装丁・手製本(上製本)早坂類 小説『睡蓮』


小説『睡蓮』は主に夜から朝の時間帯に紡がれる、密やかな物語です。
漆黒の本にしたい、というイメージのもと、角背上製本を同じ素材でくるんだスリップケースに収めることにしました。

紙でありながら手になじむ感触のある漆黒の紙を、多くの「黒い紙」のなかから選びだしました。

表紙と函に使用したこの紙はとにかく黒いのです。画用紙の黒、色紙の黒よりずっと深く、ウラもおもても、裂いた断面もまっ黒です。

花裂・スピン・見返し・帯も、静かな緊張を湛えた組み合わせとなりました。

スリップケースには内張を施しました。函の背の文字は、活版活字に銀のインクをつけて捺しています。

本体の表紙は黒のまま、背にインデックスラベル様のタイトルをつけました。

小説のようでもあり、日記のようでもある、謎めいた黒い本になりました。

この世のどこかの書棚に、そっと息づいてほしいと願っています。(佐藤りえ)

文庫本の大きさです。

縦横14.5×10.5センチ、厚み1.5センチ 


シリアルナンバー入り



  

  • 4,000円(内税)